二度目の好きをもらえますか?
その日からこうして空き教室でお昼を食べるのが日課となり、私たちは徐々に打ち解けていった。
今まではほとんど話した事がなかったのに、高山くんや瀬川くんとも気兼ねなく話せるようになった。高山くんは麻衣子と仲良くなりたいという目的があるから、私には特にフレンドリーだ。
そして私と同じくおとなしめの美鈴や華ちゃんも、グループに入ってから明るくなったように感じた。二人とも楽しそうに笑ってくれるから良かったなぁと思う。
とは言え、良い事ばかりというわけでもなく、問題はあった。
ピロン、とラインの通知音が鳴り、賢ちゃんがスマホを取り出した。メッセージを確認する彼の隣りには、美鈴が座っている。
「どうしたの? 大谷くん」
「……いや」
一瞬顔を曇らせた賢ちゃんを、美鈴が気に掛けている。その様子をちらちらと横目で見ながら私は始終、気を揉んでいた。
「あっ、ねぇ。わたしにも大谷くんのID教えて欲しいな」
……っな!
「……ああ。別にいいけど」
なんですとーっ!?
二人してスマホを出して連絡先を交換している。ありがとう、と喜ぶ美鈴を尻目に、私は箸をくわえたまま眉根を寄せた。
今まではほとんど話した事がなかったのに、高山くんや瀬川くんとも気兼ねなく話せるようになった。高山くんは麻衣子と仲良くなりたいという目的があるから、私には特にフレンドリーだ。
そして私と同じくおとなしめの美鈴や華ちゃんも、グループに入ってから明るくなったように感じた。二人とも楽しそうに笑ってくれるから良かったなぁと思う。
とは言え、良い事ばかりというわけでもなく、問題はあった。
ピロン、とラインの通知音が鳴り、賢ちゃんがスマホを取り出した。メッセージを確認する彼の隣りには、美鈴が座っている。
「どうしたの? 大谷くん」
「……いや」
一瞬顔を曇らせた賢ちゃんを、美鈴が気に掛けている。その様子をちらちらと横目で見ながら私は始終、気を揉んでいた。
「あっ、ねぇ。わたしにも大谷くんのID教えて欲しいな」
……っな!
「……ああ。別にいいけど」
なんですとーっ!?
二人してスマホを出して連絡先を交換している。ありがとう、と喜ぶ美鈴を尻目に、私は箸をくわえたまま眉根を寄せた。