二度目の好きをもらえますか?
麻衣子のいる所に高山くんあり。そんな言葉が生まれそうなほど、高山くんが自然と現れる。「おはよう」と麻衣子が挨拶をする。
「中間テスト、もうすぐだからやばいねって話」
「げっ、テスト?! いつだっけ?」
「来週の十九日から二十二日。まだ全然勉強してないんだけどねー」
「えー、つっても、まだ一週間はあるじゃん。黒岩さんって偉いよなぁ。俺なんて毎回前日に教科書見る程度だぜ?」
「あはは、全然。てか、成績落ちたら親にバイト止められるから」
「っえ、あ。バイトしてるんだ?」
高山くん、反応がわざとらしい。
「そうだよ、言ってなかったっけ?」
「初耳初耳、どこでバイトしてんの?」
いつの間にか、私のそばで二人の会話が盛り上がる。麻衣子が働くファーストフード店を聞き出し、高山くんは嬉しそうに「今度行くわ」と約束を取り付けていた。
なんて言うか……高山くんってガッツあるよね。羨ましい。
それに比べて私は。
窓際の席に座り、瀬川くんと話す賢ちゃんを視界に入れる。
土日も何処へ出掛けているのか、賢ちゃんはバイクを出していた。
梅雨時期同様に、また彼女に会いに行っていたのかもしれない。
「中間テスト、もうすぐだからやばいねって話」
「げっ、テスト?! いつだっけ?」
「来週の十九日から二十二日。まだ全然勉強してないんだけどねー」
「えー、つっても、まだ一週間はあるじゃん。黒岩さんって偉いよなぁ。俺なんて毎回前日に教科書見る程度だぜ?」
「あはは、全然。てか、成績落ちたら親にバイト止められるから」
「っえ、あ。バイトしてるんだ?」
高山くん、反応がわざとらしい。
「そうだよ、言ってなかったっけ?」
「初耳初耳、どこでバイトしてんの?」
いつの間にか、私のそばで二人の会話が盛り上がる。麻衣子が働くファーストフード店を聞き出し、高山くんは嬉しそうに「今度行くわ」と約束を取り付けていた。
なんて言うか……高山くんってガッツあるよね。羨ましい。
それに比べて私は。
窓際の席に座り、瀬川くんと話す賢ちゃんを視界に入れる。
土日も何処へ出掛けているのか、賢ちゃんはバイクを出していた。
梅雨時期同様に、また彼女に会いに行っていたのかもしれない。