二度目の好きをもらえますか?
真向かいに見える部屋は相変わらず黒っぽいカーテンに覆われ、外界を遮っていた。
一見すると真っ暗だが、カーテンを吊り下げたレールの隙間から細く明かりが漏れ出ている。
遮光カーテンで部屋は暗く見えるけれど、ちゃんと電気は点いている。
賢ちゃんの部屋、なんだよね?
だって前に、私の部屋が丸見えって言ってたし……。
隣家の窓をジッと見つめながら、私は出窓の床板に腰をかけた。
賢ちゃんがカーテンを開けてくれないかな、と願い、出来る限りの念を送ってみる。
その状態で十分が経過するが、隣家の窓に変化はない。
……ばかみたい。
重いため息を落とし、ベッドへ降りた。枕の横で充電しっぱなしのスマホを手に取った。
ホームボタンを押すと、可愛くデコレーションされたケーキとティーカップの画像が浮かび上がる。
以前に麻衣子と行ったカフェで頼んだスイーツだ。
それを見るとはなしに見つめ、また嘆息する。
……賢ちゃんと連絡先の交換ぐらい、しておけば良かった。
ベッドに座り込んだまま、何気なしに出窓を見上げた時、隣家から明かりが差しているのに気が付いた。
え??
一見すると真っ暗だが、カーテンを吊り下げたレールの隙間から細く明かりが漏れ出ている。
遮光カーテンで部屋は暗く見えるけれど、ちゃんと電気は点いている。
賢ちゃんの部屋、なんだよね?
だって前に、私の部屋が丸見えって言ってたし……。
隣家の窓をジッと見つめながら、私は出窓の床板に腰をかけた。
賢ちゃんがカーテンを開けてくれないかな、と願い、出来る限りの念を送ってみる。
その状態で十分が経過するが、隣家の窓に変化はない。
……ばかみたい。
重いため息を落とし、ベッドへ降りた。枕の横で充電しっぱなしのスマホを手に取った。
ホームボタンを押すと、可愛くデコレーションされたケーキとティーカップの画像が浮かび上がる。
以前に麻衣子と行ったカフェで頼んだスイーツだ。
それを見るとはなしに見つめ、また嘆息する。
……賢ちゃんと連絡先の交換ぐらい、しておけば良かった。
ベッドに座り込んだまま、何気なしに出窓を見上げた時、隣家から明かりが差しているのに気が付いた。
え??