二度目の好きをもらえますか?
窓際まで進み、授業中ずっと考えていた提案を早速とばかりに披露する。
賢ちゃんはいきなり声を掛けた私を一瞥してから、机上の教科書を片付ける。
「それはいいけど。どこで食べるんだよ。教室か?」
「あ、うーん……。そだねぇ」
正直場所については考えてなかった。
教室で机を寄せて食べるとなると、みんな誰かしらから机と椅子を借りなきゃいけない。
賢ちゃん達はいつも三人で床に座って食べるというスタイルを取っているが、私や麻衣子は女子なのでできれば床スタイルはご遠慮願いたい。
こういう時、少女漫画ではかなりの確率で"屋上でお弁当"という流れになるが、うちの高校は普段から立ち入り禁止とされていて入れない。
「あ〜あ、こういう時屋上とかに出れたら最高なのに」
頭の中で思案した結論を不満として呟くと、賢ちゃんが頬杖をついたまま嘆息した。
「屋上は鍵が掛かってるから無理だろ」
「それなら今から壊しに行こう!」
「行くか、バカタレ」
……もう、冗談なのに。
若干頬を膨らませながら、私はまた腕を組んで思案する。
賢ちゃんはいきなり声を掛けた私を一瞥してから、机上の教科書を片付ける。
「それはいいけど。どこで食べるんだよ。教室か?」
「あ、うーん……。そだねぇ」
正直場所については考えてなかった。
教室で机を寄せて食べるとなると、みんな誰かしらから机と椅子を借りなきゃいけない。
賢ちゃん達はいつも三人で床に座って食べるというスタイルを取っているが、私や麻衣子は女子なのでできれば床スタイルはご遠慮願いたい。
こういう時、少女漫画ではかなりの確率で"屋上でお弁当"という流れになるが、うちの高校は普段から立ち入り禁止とされていて入れない。
「あ〜あ、こういう時屋上とかに出れたら最高なのに」
頭の中で思案した結論を不満として呟くと、賢ちゃんが頬杖をついたまま嘆息した。
「屋上は鍵が掛かってるから無理だろ」
「それなら今から壊しに行こう!」
「行くか、バカタレ」
……もう、冗談なのに。
若干頬を膨らませながら、私はまた腕を組んで思案する。