if…運命の恋 番外編Ⅲ『愛に変わるとき』
結婚して数年が過ぎたころ
でも私の気持ちは、いつもどこかであなたを追いかけていて
もう、どうしようもないほど私の気持ちが膨れてしまっていた。
私の誕生日、あなたといつも待ち合わせしたあの東京タワーで
もう一度だけ逢いたい。
夫を裏切る事になるのだろう。でも、もう心が止まらない。
あなたの目に触れる事がないかもしれない手紙を出して、
それでもいい。 あなたをあの場所で待ちたい。
来てくれないかもしれないし、
私の事など忘れてしまっているのかもしれない。
不安と期待を持ちながら、東京タワーに向かった。
あなたに逢えたら、私の思いをどんな風に伝えたら良いのだろう。
今更、何を言ってる、、なんて言われるのかしら?
それでも、あなたに私のこの気持ちを伝えたい。
あなたは私の事をどう思っていてくれていたの?
勇さんの後姿をみつけた。
”来てくれた”
高鳴る鼓動を静めて、あなたの名前を声に出してみる。
あなたには私の声が届いているはずなのに、振りかえらない。
もう一度、、名前を呼んであなたを待つ。