if…運命の恋 番外編Ⅲ『愛に変わるとき』

新婚旅行や二人だけの旅行はおろか、俊を連れての旅行も初めてだった俺たちは、いつもと違うところでテンションが高めだったせいか、少しだけ口数が多くなっていた。

ホテルにチェックインしてから、俊が寝そうになっていたため、春子はベットに俊を寝かせると自分も横に添い寝をした。
すでに疲れたのか? 春子までが俊と一緒にぐっすりで暫くそのまま静かに寝かせてあげた。
しかし、さすがにそろそろ起こさないと。


『なぁ、おい、、そろそろ起きないか?』
「う、、ん えッ!」

飛び起きるように目覚めた春子は、何か起きたのかというように自分の周りを見渡し、頭を抱える。
「うそー!!」

数時間ホテルの部屋で昼寝をして、そろそろ良い時間だと春子を揺り起こしてみたんだけど、彼女は起きるなり自分の行動をすでに後悔してるようだった。

『悪い、、あまりに気持ちよさそうに寝てたから、、でもさすがにもう暗くなるし、、』
「あらぁ、夜になっちゃった。ああ~まだどこも行ってないのに、寝ちゃうなんて私って馬鹿よね~!」

とっても残念そうに言う春子だが、思い出に残る様に素敵なレストランに連れて行きたくて俺から提案してみた。

『まだ、夕方だから大丈夫さ。実は、、ここのホテルでも美味しいレストランあるだろうけど、せっかくだから、これから東京の夜の街をみてから、どこかで美味しいモノでも食べようか?』
「わぁ~本当に?! うん、そうしましょ。 うふふッ楽しみだわぁ~!」


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