if…運命の恋 番外編Ⅲ『愛に変わるとき』

次の日、夜になってから・・ライティングされた東京タワーが良いし、東京の夜景がみたいという春子の言い分を聞いて、夕方からタワーの展望台に上がることにした。

俺は展望台にあがって春子と俊と共に眼下に広がる
東京の街を見下ろした。

「凄いわぁ!綺麗ねえ」

『うん、そうだな』

「俊ちゃん、ほらッみて、綺麗ねぇ」


春子が俺が抱っこしている俊に向かってそう言った。
そして、俊を俺から受け取ると,売店を指差しながら、こう言ってきた。


「勇さん、俊とお買い物して来てもいいかしら?」

『ああ、いいけど、俺も行くよ』

「ううん、いいの。あのね、俊ったら、貴方がいれば甘えて何でもねだるでしょ?
ゆっくり見て来るから、、そうねぇ、、もう一つ上の展望台で待っててくれる?」

『ああ、いいけど、、やっぱり一緒に』

「あっ!エレベーター来たわッ! ほら、行って!」
春子はそう言うと、俺の背中を押した。


「勇さん、ちゃんと待っててね」



俺はもう一つ上の展望台を目指してエレベーターに乗ったが、春子の態度に違和感を感じた。
何だか今日はあいつ変だなぁ

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