ゲームセット
「ナオ、私達のケータイ番号を交換しましょう」


「え?」


そう、主催側から渡されたケータイを、うまく活用する。


番号やメルアドを交換すれば、連絡がとれる。


そうすればナオが一人で行動しても、危ない時に電話かメールをくれれば、駆け付けられるかもしれない。


それに、こまめに連絡をとっていれば、ナオも心強いはずだ。


「はい!じゃあ私、状況を知らせます。」


そうしてわたし達は番号とメルアドを交換した。


・・・普通のメアド交換とは訳が違うのだが。


「じゃあわたし、行かなくちゃ。」


ナオは微笑んだ。


でも、その心の中は、不安と恐怖でいっぱいだろう。


「ナオ・・絶対、絶対、生き残るの。たったの1時間じゃない、絶対大丈夫よ。」


「・・はい。あたし、こんなゲームに負けないわ」


そしてナオは、絶対アトラクションへと進んでいった。


課題をクリアするために、そして




生き残るために。
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