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サラサラの髪、きりっとした瞳、すじの通った高い鼻・・・


囚人とは思えない、美青年が、そこにいた。


響華は彼のかっこよさに、一瞬みとれてしまった。


「・・・なに、俺のことそんなに見つめて」


そこでハッと我にかえった。


「見つめてなんかないわよっ!!」


そう強気に行って、美青年を睨みつけた。


「そんな睨みつけないでくれる?美人がだいなしだよ?」


そう言って彼は優しく微笑んだ。


そんな彼にふいにもドキッとしてしまう。


「名前・・なんて言うの?」


はぁ・・・?


「あ・・あなたに教える筋合いないわっ!」


そうまた強く言うと、美青年の顔から笑が消えた。
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