ゲームセット
冷酷で、残酷な目を、響華にむける。


響華はそんな彼に怖さを感じた。


ぐいっ!!


「きゃっ!」


美青年は響華の髪をつかんで、引っ張った。


あまりの痛さに涙目になる。


「おしえろよ、名前。」


彼の口調は、冷酷だった。


だけど響華は恐怖を押し殺して、強気にたちむかう。


「はなしなさいよ!!」


涙目になっているのがバレないように、必死に強気になろうとする。


「はぁ?」


美青年は今度は響華の顎をつかみ、顔を近づけた。


さすがの響華も、恐怖で涙を流してしまった。


そんな響華を見て、美青年は冷酷な笑顔をむけた。


「俺が怖いの?強がってんのバレバレなんですけど。」


< 46 / 106 >

この作品をシェア

pagetop