ゲームセット
武器なしじゃ・・勝ち目なんてないわよ!


レオンは響華に狙いをさだめ、また射撃する体制にはいった。


「ま・・まって!」


レオンが眉をつりあげた。


「何?命ゴイでもしようってゆうの?」


レオンはくすりと笑ってみせる。


どうしよう・・


「違うわ!フェ・・フェアじゃないと思うのよ!」


「何が?」


「あなたは銃を持っているわ、でもわたしは、何にも持っていないのよ!」


必死に訴える。


「・・・・。」


レオンは少し考えてる様子。


もう一押し。


「だから、ずるいと思うわ、いや、違う・・あなたはわたしが怖いのよ!だから銃なしじゃ勝てな−−−っ!?」


最後まで言えなかった。


だってレオンが、響華を睨んで響華のもとへとまた向かって歩いてきたから。


何か・・武器は・・。


響華はあたりを見渡した。


グイッ!!


「きゃあっ」


見渡したのもつかの間、響華はレオンによって首を片手で押さえられ、壁に押し付けられた。


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