ゲームセット
「やだっはなしてよ!」


黒服は女だった。でも、すごく力が強い。


なんなのこいつら・・!


奈和は、抵抗するも腕をガッシリとつかまれ、ただもがくばかりだった。


黒服たちに連れられて、着いたのは遊園地のジェットコースター前。


なんなのよ・・一体。


そう思うのも無理はない。


遊園地には人気がなく、どこか不気味だった。それに、"遊園地のアルバイト"だったら、わざわざ黒服たちにムリヤリ連れていかれるなんておかしい。


何か・・ある。


奈和は自然とそう思いはじめていた。
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