ゲームセット
「きょっ・・響華さん!?どうしたの!?」


落っことした携帯から聞こえる悲鳴のようなナオの声。


わたしは背負い投げをされて、ぐったりと仰向けになっていた。


はやく起きなきゃ・・・
奴に殺やれる!


そう思っているのに、力が、でない−−−


奴・・レオンが、優しく微笑んでわたしにおおいかぶさる。


・・・わたしにはそんな奴の笑顔が悪魔の微笑みにしか見えない・・。


そして奴はナイフを、持ち、


わたしに振り上げた−−


「イャア!!」


−−ガッ!
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