ゲームセット
ルールを教えてもらった奈和は、最も聞きたかったことを質問した。


「あの・・だれが、こんなこと・・考えたんですか?」


「金持ちが、暇つぶしにやってるゲームだよ」


え・・・?


そんな・・・


人の命を・・・


なんだと思ってるの−?


「三分後にゲーム開始です。」



ドクン、と奈和の鼓動がはやくなる。


ふいに、足が震えた。


思ってもみなかった・・


自分がこんな目にあうなんて。


こんなの、ゲームやテレビの中でしか起こらないと思ってた。


でも・・・


現実に−


あたしは今やろうとしているー


悪夢のようなゲームを・・

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