さよなら、坂道、流れ星
翌日、千珠琉は由梨と出かける約束をしていた。
「一年くらいでこまちだって東京行くんでしょ?」
カフェでランチを食べながら由梨が言う。
「大学“受かったら”ね。一年てゆーか、一年半…?」
パスタをくるくるとフォークに巻きつけながら千珠琉が言う。
「こまちは大河内のこと好きなんだよね?」
「………。」
バレているだろうとは思っていたが、いざ明言されるとどうしても赤面してしまう。
「…まぁ、はっきり言わなくてもいいけど。バレバレだから。だったら引っ越す前に好きって言わなきゃじゃない?」
「んー…それは…」
七瀬先輩のときのことが頭を過ぎる。
“付き合わないよ”
“付き合いたいって声に出して願ったから”
「一年くらいでこまちだって東京行くんでしょ?」
カフェでランチを食べながら由梨が言う。
「大学“受かったら”ね。一年てゆーか、一年半…?」
パスタをくるくるとフォークに巻きつけながら千珠琉が言う。
「こまちは大河内のこと好きなんだよね?」
「………。」
バレているだろうとは思っていたが、いざ明言されるとどうしても赤面してしまう。
「…まぁ、はっきり言わなくてもいいけど。バレバレだから。だったら引っ越す前に好きって言わなきゃじゃない?」
「んー…それは…」
七瀬先輩のときのことが頭を過ぎる。
“付き合わないよ”
“付き合いたいって声に出して願ったから”