さよなら、坂道、流れ星
第9話 雨
次の日は朝から予報通りの雨が降っていた。
「さいあく…」
窓の外を見ながら千珠琉は呟いた。
(まあでも夜までにやむかもしれないし…)
諦めずに雨がやむのを待つことにした。
しかし、期待も虚しく夜になっても雨はやまなかった。
【残念だけど、中止だね】
溜息を吐きながらメッセージを打つ。
泣き顔のスタンプも送る。
すぐに既読になる。
【流星群はダメだけど、少し会う?】
「………。」
昴からのメッセージへの返信に少し迷った。
会いたい気持ちはもちろんある、しかしまだ怖い。流れ星の後押しがあれば会っても大丈夫な気がしたし、流れ星に自分の気持ちを願えた。それが無くなってしまった。
【雨だし、やめとく】
そう打って、“ごめん”のスタンプも送って座っていたベッドに背中からダイブした。
(流れ星見たいって言ったからダメだったのかな?…でも口に出してない。文字だけだよ。)
その日はそのまま眠りについてしまった。
「さいあく…」
窓の外を見ながら千珠琉は呟いた。
(まあでも夜までにやむかもしれないし…)
諦めずに雨がやむのを待つことにした。
しかし、期待も虚しく夜になっても雨はやまなかった。
【残念だけど、中止だね】
溜息を吐きながらメッセージを打つ。
泣き顔のスタンプも送る。
すぐに既読になる。
【流星群はダメだけど、少し会う?】
「………。」
昴からのメッセージへの返信に少し迷った。
会いたい気持ちはもちろんある、しかしまだ怖い。流れ星の後押しがあれば会っても大丈夫な気がしたし、流れ星に自分の気持ちを願えた。それが無くなってしまった。
【雨だし、やめとく】
そう打って、“ごめん”のスタンプも送って座っていたベッドに背中からダイブした。
(流れ星見たいって言ったからダメだったのかな?…でも口に出してない。文字だけだよ。)
その日はそのまま眠りについてしまった。