The previous night of the world revolution~P.D.~
第一部~Ⅶ~
――――――…箱庭帝国から帰ってきた、その翌週。
幸い、俺達が留守の間、帝国自警団も大人しくしていたようで。
『青薔薇連合会』は、特に動きもなく平穏そのもの。
このままずっと、大人しくしてくれれば良いんだけどな。
大人しければ大人しいほど、何か良からぬことを企んでいるんじゃないかと心配になる。
…って、こんなことばっか心配してるから、ルレイアにしょっちゅう「心配性」って言われるんだろうな。
違うんだよ。ルレイア達があまりに楽観的だから、俺が代わりに心配してるんだ。
皆が能天気だったら、いざってとき困るだろ。
ただでさえ、ルレイアやルリシヤ…それにアイズもああ見えて、結構成り行き任せなタイプだからな。
その分、俺がしっかりしてないと…。
特に帝国自警団は、妙にルレイアを警戒していたからな。
ルレイアの相棒として、帝国自警団から目を逸らさず…。
…と、思っていると。
俺の執務室の扉が、今日も元気に開けられた。
「へーい、大将!やってる?」
「…」
…俺の執務室はラーメン屋かよ。
アリューシャとアイズが、ラーメン屋感覚でご来店。
やってねーから帰れ。
更に。
「ルレイア、来たよ」
シュノまで一緒にご来店。
言っとくけどな、シュノ。ここ俺の部屋だからな。ルレイアを求めて来たなら間違ってるぞ。
それとも、ここに来ればルレイアがいるだろうって?畜生。
しかし、今日は本当にルレイアはいないぞ。
…まだ、だけどな。
「ん?ルレイア先輩はまだか」
「準備に時間かかってるのかもしれませんね」
ルリシヤとルーチェスまでもが、いつの間にか部屋の中に生えていた。
お前らは、どっから入ってきたんだ。
まぁ、この間みたいに自宅に侵入されるよりはマシだが。
…それにしても、今ルーチェスは気になることを言わなかったか?
準備…?
準備って、何の準備だ?
…もしかして、またろくでもないことを企んでいるのでは?
長年の勘で、そう感じる。
すると、案の定アリューシャが口を尖らせた。
「何だよ。ルレ公がこの時間に来いって言うから来たのにー」
何だと?
ルレイアが言ったのか。今日この日、この時間に幹部組は俺の執務室に集合しろ、と?
部屋主の許可もなく?
「美味いもん食わしてくれるって言うから、おやつ我慢して楽しみにしてたんだぜ?」
「そうだね、おやつ我慢出来て偉かったねーアリューシャ」
「だろ!?」
馬鹿親子共め。
そんなことはどうでも良い。美味いもの食わせるって、ルレイアがか?俺の部屋で?
別に勝手にすれば良いけど、俺の部屋でやるのはやめろよ。
何故自分の部屋でやらないのか。
「シュノ…これはどういうことなんだ?」
と、俺はシュノに尋ねてみた。
このメンバーの中だと、一番まともに話が出来そうだから。
すると。
「ルレイアがお店を開いてくれるの」
シュノは、嬉しそうにそう言った。
…は?
幸い、俺達が留守の間、帝国自警団も大人しくしていたようで。
『青薔薇連合会』は、特に動きもなく平穏そのもの。
このままずっと、大人しくしてくれれば良いんだけどな。
大人しければ大人しいほど、何か良からぬことを企んでいるんじゃないかと心配になる。
…って、こんなことばっか心配してるから、ルレイアにしょっちゅう「心配性」って言われるんだろうな。
違うんだよ。ルレイア達があまりに楽観的だから、俺が代わりに心配してるんだ。
皆が能天気だったら、いざってとき困るだろ。
ただでさえ、ルレイアやルリシヤ…それにアイズもああ見えて、結構成り行き任せなタイプだからな。
その分、俺がしっかりしてないと…。
特に帝国自警団は、妙にルレイアを警戒していたからな。
ルレイアの相棒として、帝国自警団から目を逸らさず…。
…と、思っていると。
俺の執務室の扉が、今日も元気に開けられた。
「へーい、大将!やってる?」
「…」
…俺の執務室はラーメン屋かよ。
アリューシャとアイズが、ラーメン屋感覚でご来店。
やってねーから帰れ。
更に。
「ルレイア、来たよ」
シュノまで一緒にご来店。
言っとくけどな、シュノ。ここ俺の部屋だからな。ルレイアを求めて来たなら間違ってるぞ。
それとも、ここに来ればルレイアがいるだろうって?畜生。
しかし、今日は本当にルレイアはいないぞ。
…まだ、だけどな。
「ん?ルレイア先輩はまだか」
「準備に時間かかってるのかもしれませんね」
ルリシヤとルーチェスまでもが、いつの間にか部屋の中に生えていた。
お前らは、どっから入ってきたんだ。
まぁ、この間みたいに自宅に侵入されるよりはマシだが。
…それにしても、今ルーチェスは気になることを言わなかったか?
準備…?
準備って、何の準備だ?
…もしかして、またろくでもないことを企んでいるのでは?
長年の勘で、そう感じる。
すると、案の定アリューシャが口を尖らせた。
「何だよ。ルレ公がこの時間に来いって言うから来たのにー」
何だと?
ルレイアが言ったのか。今日この日、この時間に幹部組は俺の執務室に集合しろ、と?
部屋主の許可もなく?
「美味いもん食わしてくれるって言うから、おやつ我慢して楽しみにしてたんだぜ?」
「そうだね、おやつ我慢出来て偉かったねーアリューシャ」
「だろ!?」
馬鹿親子共め。
そんなことはどうでも良い。美味いもの食わせるって、ルレイアがか?俺の部屋で?
別に勝手にすれば良いけど、俺の部屋でやるのはやめろよ。
何故自分の部屋でやらないのか。
「シュノ…これはどういうことなんだ?」
と、俺はシュノに尋ねてみた。
このメンバーの中だと、一番まともに話が出来そうだから。
すると。
「ルレイアがお店を開いてくれるの」
シュノは、嬉しそうにそう言った。
…は?