The previous night of the world revolution~P.D.~
「それじゃあ次の商品。ブラックナポリタンです」
これまた、喫茶店の定番メニュー、ナポリタン。
しかし、俺達の前に出てきた皿に乗っているのは、ナポリタンとは程遠い色をした何かだった。
…ナポリタンって言ったら、普通赤いよな。
ケチャップの良い匂いがしてさ。
それなのに、今目の前にある…通称ブラックナポリタンは。
その名の通り、真っ黒なナポリタンだった。
「…ナポリタンじゃなくても、普通にイカスミパスタ売れば?」
黒い食べ物って、あんまり万人に知られていないけど。
イカスミパスタなら、既に誰もが公認している食べ物なんだろう。
見た目のインパクトは結構強いけど、食べると美味いよな、あれ。
それなのに。
「それじゃ駄目なんです」
オーナールレイア、謎のこだわりを見せていく。
何で駄目なんだよ…。良いだろ?イカスミパスタ…。
「このカフェでは、いかに『元々黒くない食べ物を黒くするか』が肝なんですよ」
「…あ、そ…」
何でそんなところにこだわってるのか知らんが…。
「これは…何で黒くしてるんだ?華弦…」
「シェルドニアクロトマトと、シェルドニアクロストカゲの内臓をすり潰して撹ぜています」
トマトは良い。
しかし、トカゲの内臓。お前は駄目だ。
聞かなきゃ良かった。気持ち悪っ…。
誰が望んで、トカゲの内臓を食べたがるよ?
…イカスミパスタだと思えば、抵抗なく食べられると思ったけど…。
食欲失せるわぁ…。
…一方で。
「うめーぞこれ」
「…アリューシャ…」
アリューシャだけは、相変わらず何の躊躇いもなく、もぐもぐとナポリタンを頬張っていた。
「お前それ、トカゲの内臓なんだぞ?」
「あ?トカゲも美味いだろ」
「…」
駄目だ。アリューシャの食生活についていけない。
アリューシャは、『青薔薇連合会』に入る前の路地裏生活が長いからな…。
「普通に美味しいですけどね」
「あぁ。味はナポリタンだな」
「…お前らもか…」
ルーチェスとルリシヤの二人も、平気な顔をして食っていた。
ルリシヤはともかく…ルーチェス、お前は元皇太子で、それなりの美食家だろうに。
そんなお前が、トカゲの内臓を食って喜ぶなよ。
王宮のシェフが泣いてるぞ。
「さぁ、ルルシーもどうぞ。味見してみてください」
「…分かったよ…」
仕方なく、フォークを使ってナポリタンを口に入れる。
これはイカスミ。イカスミパスタ。自分にそう暗示をかけながら。
「どうですか?美味しいですか?」
「…うん、美味しいよ」
イカスミパスタだと思えば、トカゲナポリタンも意外とイケるな。
これまた、喫茶店の定番メニュー、ナポリタン。
しかし、俺達の前に出てきた皿に乗っているのは、ナポリタンとは程遠い色をした何かだった。
…ナポリタンって言ったら、普通赤いよな。
ケチャップの良い匂いがしてさ。
それなのに、今目の前にある…通称ブラックナポリタンは。
その名の通り、真っ黒なナポリタンだった。
「…ナポリタンじゃなくても、普通にイカスミパスタ売れば?」
黒い食べ物って、あんまり万人に知られていないけど。
イカスミパスタなら、既に誰もが公認している食べ物なんだろう。
見た目のインパクトは結構強いけど、食べると美味いよな、あれ。
それなのに。
「それじゃ駄目なんです」
オーナールレイア、謎のこだわりを見せていく。
何で駄目なんだよ…。良いだろ?イカスミパスタ…。
「このカフェでは、いかに『元々黒くない食べ物を黒くするか』が肝なんですよ」
「…あ、そ…」
何でそんなところにこだわってるのか知らんが…。
「これは…何で黒くしてるんだ?華弦…」
「シェルドニアクロトマトと、シェルドニアクロストカゲの内臓をすり潰して撹ぜています」
トマトは良い。
しかし、トカゲの内臓。お前は駄目だ。
聞かなきゃ良かった。気持ち悪っ…。
誰が望んで、トカゲの内臓を食べたがるよ?
…イカスミパスタだと思えば、抵抗なく食べられると思ったけど…。
食欲失せるわぁ…。
…一方で。
「うめーぞこれ」
「…アリューシャ…」
アリューシャだけは、相変わらず何の躊躇いもなく、もぐもぐとナポリタンを頬張っていた。
「お前それ、トカゲの内臓なんだぞ?」
「あ?トカゲも美味いだろ」
「…」
駄目だ。アリューシャの食生活についていけない。
アリューシャは、『青薔薇連合会』に入る前の路地裏生活が長いからな…。
「普通に美味しいですけどね」
「あぁ。味はナポリタンだな」
「…お前らもか…」
ルーチェスとルリシヤの二人も、平気な顔をして食っていた。
ルリシヤはともかく…ルーチェス、お前は元皇太子で、それなりの美食家だろうに。
そんなお前が、トカゲの内臓を食って喜ぶなよ。
王宮のシェフが泣いてるぞ。
「さぁ、ルルシーもどうぞ。味見してみてください」
「…分かったよ…」
仕方なく、フォークを使ってナポリタンを口に入れる。
これはイカスミ。イカスミパスタ。自分にそう暗示をかけながら。
「どうですか?美味しいですか?」
「…うん、美味しいよ」
イカスミパスタだと思えば、トカゲナポリタンも意外とイケるな。