The previous night of the world revolution~P.D.~
「大挙して押しかけちゃうと、事前にバレてしまうからね。三人くらいが限界だろう」

幹部組全員で押し掛けたら、絶対バレるだろうな。

その間に、謎兵器を隠されてしまう恐れもある。

「その点、ルレイアとルーチェスは襲撃のプロだから。影のように潜み寄って、暴れるときは思いっきり派手。敵の混乱を招くにはうってつけだよ」

「いやぁ、そう褒められると照れますね」

「…それは褒められてるのか?」

ちょっとルルシー。何言ってるの。

褒められてるじゃないですか。

「そこにルルシーという緩衝材が加わることで、チームのバランスが取れる。だから今回は、ルレイア、ルルシー、ルーチェスの三人で行って欲しいんだ」

成程。

それがアイズなりの考えであるらしい。

素晴らしいな。

「…俺の役目、結構重要だな…。疲れそうだ」

と、溜め息をつくルルシー。

まぁまぁ、そう言わなくても。

「大丈夫ですよルルシー。俺、良い子ですから。借りてきたルレイアのように、ちゃんと大人しくしてますよ」

「そうそう、僕も大人しくしてますよ?借りてきたルーチェスのように…」

「誰よりも面の皮が厚い借り物が、何だって?」

ちょっと。ルルシー酷い。

「ちぇー。つまんねー。アリューシャは留守番かよ」

「ルレイア…。頑張ってね。私の力が必要だったら、いつでも呼んで。すぐ駆けつけるわ」

「では今回は、先輩方と頼もしい後輩に任せるとしようか」

アリューシャとシュノさん、ルリシヤがそう言った。

そうそう、どーんと任せてくださいよ。どーんと。

俺とルルシーとルーチェスで、『M.T.S社』なんて瞬殺してあげますから。
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