The previous night of the world revolution~P.D.~
…そんなことより。

いい感じにルレイアに流されて、有耶無耶にされようとしているが。

そうは行くか。

「あのな、ルレイア。お前今の状況分かってるのか?」

執事喫茶にうつつを抜かして良い状況ではないだろう。決して。

「そりゃ勿論、分かってますよ」

「よし、じゃあ言ってみろ」

「ルルシーを説得した末、快く執事喫茶に同行してもらえることになったので、これから一緒に行きます」

ほらな。案の定何も分かってない。

あと、俺は承諾した覚えはない。

快く返事した覚えもない。勝手に自分の都合が良いように記憶を改ざんするな。

「俺は行くなんて一言も言ってないからな」

「じゃあルルシー含めて7人分、予約しておきますね」

話を聞け。勝手に予約をするな。

どうあっても俺を執事喫茶に連れて行きたいらしいな。

だが、そうは行かんぞ。

毎回毎回ルレイアに良いように流されてるが、俺はお前達と違って危機感というものを持っているからな。

ルレイアが分かっていなくても、俺はちゃんと今の状況を理解している。

むしろ、他の幹部組にいまいち危機感がないから、俺が代わりに引き受けてるんだよ。

分からないなら、俺が教えてやろう。
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