The previous night of the world revolution~P.D.~
「この人は真面目優等生男子」

いるよな、そういうキャラ。

「こっちはちょっとドSな俺様系男子」

うん、それもいるな。

「アイズとアリューシャが選んだのは、剽軽なお茶目系男子」

「マジかっ。面白そー」

まぁ…そういうキャラもいるな。

アリューシャはお茶目系、好きなのか?

「シュノ先輩が選んだ、ルレイア先輩似のこの執事は何系だ?」

「その人は爽やかクールな幼馴染み系男子です」

そういう設定があるのか。

…執事っつーか、イメクラホストクラブでは…?

「他にも、根暗系とか中二病系とか、年下の甘えっ子系とか、ルルシーみたいなツンデレ系とか、ヤンデレまで各種色々揃ってますよ」

「さすがルレイア先輩。豊富な品揃えだな」

品揃えが良いのは結構だが、俺が何系だって?

別に俺はそういうキャラ設定してる訳じゃねーから。ルレイアが勝手に言ってるだけだから。

ふざけんなよ。

「ルレイア師匠!その豊富なラインナップの中に、渋格好良い年上のおじさん系はいますか…?」

「勿論いますよ」

「よしっ!」

渾身のガッツポーズを決めるルーチェス。

…何だろう。ルーチェスがいつになく、めちゃくちゃ楽しそうなのは良いんだけど。

素直に一緒に喜んであげられない自分がいる。

「ちなみに、お触りOK系は…!?」

「残念ながら、この店でそれは無理ですね。夜の方ならいくらでもOKなんですが…」

「くっ…!お触りはNGですか…!」

何で悔しそうなんだ?

急激にルーチェスのゲス度が増していて、なんかもう…ルーチェスと友達やめようかな、と思えてきた。

「分かりました。ではお触りは無しで楽しませてもらいます」

「えぇ、宜しくお願いします。…それじゃ皆さん、それぞれ楽しんできてくださいね」

という、ルレイアの号令で。

各人、それぞれのテーブルについた。
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