The previous night of the world revolution～P.D.～

ともあれ、これでひとまず今日のところの目的は果たした。

帝国自警団はシロだと分かったのだから、事態は振り出しに戻った。

目下の任務は、『M.T.S社』のリーダーと幹部を帝国自警団が匿っている、とかいう。

大迷惑この上ない偽情報を流した、お抱えの情報屋を締め上げることだな。

誤情報だと知らずに俺達に教えたのか。

それとも、嘘だと知っていてわざと俺達に偽情報を掴ませたのか。

もしそうなら、その目的は何だ？

『青薔薇連合会』と帝国自警団を対立させて、何か得をする人物がいるのか。

それに…逃げた『M.T.S社』のリーダーの行方についても、結局分からないままだ。

これらの真偽を確かめなくては、俺達も枕を高くして眠れない…。

などと、つい深く考えてしまったのが間違いだった。




…背後の廊下の影から、レーザー光線の白い光が輝いたことに、気づいたときには遅かった。

「っ、ルレイア！」

ルルシーが、俺に覆い被さるように突き飛ばしてきた。

その瞬間、ジュッ、という肉の焦げるような嫌な音がした。