The previous night of the world revolution~P.D.~
退院後、俺とルルシーは真っ直ぐに『青薔薇連合会』本部にやって来た。

まず真っ先に顔を見せに行ったのは、勿論アシュトーリアさんであった。

アシュトーリアさんも、入院中何度かお見舞いに来てくれたんですよ。ちゃんと。

それでも、彼女は退院したルルシーの姿を見て、非常に喜んでくれた。

…が、それだけに、ルルシーに朗報を聞かせてあげられないことを、不甲斐なく思っているようだった。

「あなたを襲った自警団員についても、『M.T.S社』のリーダー達の行方もまだ分からないのよ」

「えぇ、ルレイアから聞きました」

「ごめんなさいね、不甲斐ないわ」

「いいえ、良いんです。気にしないでください」

ルルシーは努めて明るく振る舞っていたが。

アシュトーリアさんは、やはりがっかりした様子であった。

「調べてはいるのよ、自警団のことは私達には手を出せないけど。でも『M.T.S社』のリーダーの行方や、私達に偽の情報を掴ませた情報屋の行方は…」

と、アシュトーリアさんが言いかけたとき。

「ルル公〜っ!どの面下げて帰ってきやがったおめぇ!おけぇり!」

「ルルシー、お帰りなさいっ…」

聞き慣れた声がして、アシュトーリアさんの執務室の中に幹部組が入ってきた。

おっ、来ましたね皆さん。

待ってましたよ。
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