The previous night of the world revolution~P.D.~
今回の暗殺計画の詳細は、こうである。
実行犯である『ブルーローズ・ユニオン』の構成員は、3組に分かれて『青薔薇連合会』に侵入する。
侵入経路を一箇所に限ってしまったら、万が一塞がれてしまったとき、行き止まりになってしまうからな。
三手に別れて、それぞれの侵入経路から『青薔薇連合会』本部に侵入。
コソコソと、ネズミが這い回るように忍び込み。
素早くアイズのもとに向かって、ドスッ。
息の根を止めたことを確認したら、すぐにでもその場で、セルテリシアが次期首領宣言を行う。
というのが、暗殺計画の概要である。
非常にシンプルである。
で、暗殺を実行する3組のメンバーは誰なのか、って話だが…。
これが、かなりネックだった。
「侵入経路は、ここで良いのか」
「えぇ。ここを進めば、『青薔薇連合会』本部の地下に辿り着きます」
俺の隣にいるのは、勿論ルルシー…ではなく。
険しい顔をしたセルテリシアの側近、ミミニアであった。
3組のうち、1組目は俺とミミニア。
2組目は、ルルシーとエペル。
3組目は、ルーチェスとセルテリシアと、用心棒の為に更に二人の護衛をつけている。
この人選を見て分かるように、3組で侵入すると言っても、暗殺実行の為に実際に動くのは1組目と2組目のペアだけだ。
セルテリシア含む3組目は、あくまで後方支援部隊。
大将であるセルテリシアを、前に出す訳にはいかないからな。
本当は、セルテリシアが今日の計画に同行すると言い出したとき、エペルとミミニアは当然ながら、めちゃくちゃ反対した。
しかし、あまりにもセルテリシアが「自分も同行する」と言い張るものだから、最終的には二人も折れた。
押しに弱いかと思ったら、妙なところで強引なリーダーである。
自分でこうと決めたことに関しては、いくらでも強気になれるんだろうな。
逆に、自分ではなく他人が決めたことに関しては、非常に弱い。すぐ流される。
逆の方がマシだったな。
とはいえ、今回はセルテリシアのその頑固さに救われた。
まぁ、ルーチェスが護衛についている以上、セルテリシアに流れ弾が当たるようなことはあるまい。
それに、万が一流れ弾が当たったとしても、俺達にとっては万々歳って言うか…。
それはそれとして。
やむを得ないことだとは言っても、ミミニアが俺のペアになるという状況は、俺にとってあまり好ましくなかった。
エペルと組まされているルルシーも、多分同じように考えていると思う。
俺とルルシー、エペルとミミニアがそれぞれ組めば、それが一番シンプルで連携も取れて、スムーズな流れになるはずだった。
だから、俺も最初はそのようなペア割りを提案した。
それに反対したのは、他でもないエペルとミミニア両名である。
この二人は、俺とルルシーを組ませたら、何か良からぬことを企むに違いないと思っているのか。
それとも、俺達を自分の目の届かないところに置きたくないのか。
どちらの理由もあるのだろうが、最初のペア割り案を棄却。
代わりに、現在のペア割り案を提案してきた。
実行犯である『ブルーローズ・ユニオン』の構成員は、3組に分かれて『青薔薇連合会』に侵入する。
侵入経路を一箇所に限ってしまったら、万が一塞がれてしまったとき、行き止まりになってしまうからな。
三手に別れて、それぞれの侵入経路から『青薔薇連合会』本部に侵入。
コソコソと、ネズミが這い回るように忍び込み。
素早くアイズのもとに向かって、ドスッ。
息の根を止めたことを確認したら、すぐにでもその場で、セルテリシアが次期首領宣言を行う。
というのが、暗殺計画の概要である。
非常にシンプルである。
で、暗殺を実行する3組のメンバーは誰なのか、って話だが…。
これが、かなりネックだった。
「侵入経路は、ここで良いのか」
「えぇ。ここを進めば、『青薔薇連合会』本部の地下に辿り着きます」
俺の隣にいるのは、勿論ルルシー…ではなく。
険しい顔をしたセルテリシアの側近、ミミニアであった。
3組のうち、1組目は俺とミミニア。
2組目は、ルルシーとエペル。
3組目は、ルーチェスとセルテリシアと、用心棒の為に更に二人の護衛をつけている。
この人選を見て分かるように、3組で侵入すると言っても、暗殺実行の為に実際に動くのは1組目と2組目のペアだけだ。
セルテリシア含む3組目は、あくまで後方支援部隊。
大将であるセルテリシアを、前に出す訳にはいかないからな。
本当は、セルテリシアが今日の計画に同行すると言い出したとき、エペルとミミニアは当然ながら、めちゃくちゃ反対した。
しかし、あまりにもセルテリシアが「自分も同行する」と言い張るものだから、最終的には二人も折れた。
押しに弱いかと思ったら、妙なところで強引なリーダーである。
自分でこうと決めたことに関しては、いくらでも強気になれるんだろうな。
逆に、自分ではなく他人が決めたことに関しては、非常に弱い。すぐ流される。
逆の方がマシだったな。
とはいえ、今回はセルテリシアのその頑固さに救われた。
まぁ、ルーチェスが護衛についている以上、セルテリシアに流れ弾が当たるようなことはあるまい。
それに、万が一流れ弾が当たったとしても、俺達にとっては万々歳って言うか…。
それはそれとして。
やむを得ないことだとは言っても、ミミニアが俺のペアになるという状況は、俺にとってあまり好ましくなかった。
エペルと組まされているルルシーも、多分同じように考えていると思う。
俺とルルシー、エペルとミミニアがそれぞれ組めば、それが一番シンプルで連携も取れて、スムーズな流れになるはずだった。
だから、俺も最初はそのようなペア割りを提案した。
それに反対したのは、他でもないエペルとミミニア両名である。
この二人は、俺とルルシーを組ませたら、何か良からぬことを企むに違いないと思っているのか。
それとも、俺達を自分の目の届かないところに置きたくないのか。
どちらの理由もあるのだろうが、最初のペア割り案を棄却。
代わりに、現在のペア割り案を提案してきた。