ひとりぼっちのさくらんぼ
やっぱり、この恋を成就するお手伝いをしたい。
どうやったら成就するのか、ちっともわからないけれど。
あたしは、あたしの出来ることをしたい。
「お姉さん、返信を打ちなよ」
「え……、返信って打っても大丈夫かなぁ?」
「いや、返信しないとダメなんじゃない?」
お姉さんは「そっか、確かに」と言って、真っ赤になった耳を軽くこすった。
『連絡をありがとう。
私も久しぶりに会えて嬉しかったです』
そこまで書いて、お姉さんは顔をあげた。
「J Kちゃん、何て書こう!?」
「え。普通に思ったことを書きなよ」
「あなた、簡単に言うよね!?思い浮かばないから、こういう時って!!」
心底困っている様子のお姉さんだけど。
なんとなく表情は明るい気がした。
「またゆっくり話せたらいいよねって書いたら?」
「え。いいの?いいのかな!?なんか、上からじゃない?」
「……お姉さん、面倒くさい」