深紅の復讐~イジメの悪夢~
全ての終わり
あたしが連れてこられたのは、学校の裏山。
「もうさぁ、ぶーちゃんを普通にいじめるのに飽きたからさぁ、助っ人を呼んだのぉ〜。」
麗華がニンマリと笑って言う。
「ななみんのぉ〜、彼氏ね!花田裕二くんだよぉ〜。」
森の奥から出てきたのは、がっしりした男、奈々美の彼氏。
「ちーっす。名前わかんないけど楽しませてもらうぜ〜。」
裕二が嫌な笑みを浮かべる。
…気持ち悪い……!
「裕二く〜ん、なんでもやっちゃっていいから〜。」
「おう!本当になんでもやっていいんだよな!?」
「もちろんだよ〜。」
「じゃあ、俺の仲間も呼んでいるんだ。そいつらにもやらせてやろうぜ。」
「い〜よ〜。」
仲間…?
裕二が手を振って合図をすると、3人の男が現れる。
まさに不良のような、ガラの悪い人たちだ。
「な…なにすんの…?」
「あんたは、黙っていればいいのよ。」
彩綾が冷たい声であたしに言う。
男たちがあたしの周りに集まる。
「いいねぇ、JKは。」
1人があたしの髪の毛に触る。
「やめて…!」
「やさ〜しくしてやるから口答えすんじゃねぇよ!」
男たちがニヤニヤ笑う。