深紅の復讐~イジメの悪夢~
あたしは耳を塞いだ。

でも、二人の声は、あたしの耳にちゃんと、届く。



「ふーん…反省したら、考えてあげようと思ったけど…。しょうがないね。さよなら。」



夜風が静かに言う。

さよなら?

サヨナラ?


何言ってんの。


あたしは、アタシは、アタシハ…






強者…ナノニ……?






「いたっ……?」


首筋に鋭い痛みを感じる。

そして、そこから大量の液体が溢れ出てきて……。



「………え…?は…!?いやっ、いやぁぁあっ、!?」



嘘でしょ?

嘘、嘘、嘘!?


夜風に…!


首を切られた!?


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