深紅の復讐~イジメの悪夢~
子供用の相談サイトに書き込んだこともあるけど。
温かい言葉をかけてもらうこともあったけど。
でも、その全てが逆効果で。
全てがわたしにとっては、追い詰められる材料になった。
わたしは、孤独で、寂しくて…。
自傷行為だって行った。
そんなの、一時期の慰めでしかない。
分かっているけど。
理不尽で、すぐに暴力を振るって、精神的にも追い詰めてくる母親と一緒にいるのは、苦しかった。
でも、わたしは弱いから…。
嘘つきのレッテルを貼られても、ご飯を食べさせてもらえなくても、暴力を振るわれても、罵倒されても。
「母親」にくっついてしまう。
いつしか自分に自信がなくなり、親に依存するようになっていった。
大っ嫌いな母親に。
皮肉だよね。
わたしが作り出した「あたし」は、学校で理想の「あたし」を演じているのだろうか。
きっと、「あたし」は楽しく学校生活を過ごしている。
「わたし」に全ての苦しさを背負わせて。
傷つけられるのは、全て、「わたし」。
自分が作り出した人格とはいえ、「あたし」が憎い。
冬、寒い外に、追い出され、凍えたっけ。
怖くて、泣き叫んだ時、声が外に漏れないようにわたしは、息を止められたっけ。
わたしがどんなに頑張っても、罵倒されるだけだったっけ。
その、ほとんどを背負ってきたのは、「わたし」なんだ。