深紅の復讐~イジメの悪夢~
肉体は一緒だから、分かるんだ。
今だって身体中が痛いもん。
「わたし」も派手にやられたなぁ…
あたしは腰を摩りながら階段を登った。
教室に入って机を見る。
あー、この癖、麗華姫にいじめられていた時についたんだよね。
あ、それで思い出した。
あたしは、教室のゴミ箱をつかむ。
昨日の掃除のゴミがたくさん入っている。
いいね、なんか、悪臭もするし。
あたしは、ゴミ箱をぶーちゃんの机でひっくり返す。
中からどさどさとたくさんのゴミが出てくる。
「よし、これでいいかな。」
あたしは、ゴミ箱を元に戻した。
ぶーちゃんの机は、ゴミの山になっている。
「うわっ!なにこれ〜、ぷっ…!」
ゴミの山の一番上を見て、笑ってしまった。
ゴムの袋のような小さなもの。
縛ってある。
白い気色の悪いドロリとした液体が入っている。
あははははは!!
誰よ、こんなの捨てたの。
しかも一つじゃないんだけど!
見えるものだけでも3つはある。
なに?集団でなんかやってんの?
治安悪くなってるわ〜、このガッコ。
マジ、ウケるんだけど。
あたしは、ひとしきり笑った後、自分の席についた。
スマホを開く。
いくつかメールやメッセージが来ている。
あたしは、メールを開いた。