深紅の復讐~イジメの悪夢~

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あ、家だ。

わたしは、目を覚ました。

さっき…、「あたし」は泣いていた。

いや、泣きたくなるような悲しい心をしていた。


なにがあったのかわたしには分からない。

けど、「あたし」が苦しんでいることは分かった。

ほら、その証拠に今。

頬に涙が流れている。



わたしは涙を拭って、自分の部屋に入った。



わたしは、知らなかった。

だって、「あたし」の記憶は無いから。

もう、とっくに手遅れになっていること。

「わたし」も、「あたし」も、消えること—————————。



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