深紅の復讐~イジメの悪夢~
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え…?
嫌な匂いで目を覚ます。
あれ。
なんで、あたし、床で寝ているの…?
それに、身体中が痛い。
ていうか!
なんで、家の中なの!?
どこに行ったのよ、「わたし」!!!
「死ねっ!!!苦しんで死ね!!」
え…?
なに、誰が言ったの?
「あんたなんか、死ねばいい!消えろ!偽のわたしなんか、いなくなれ!」
は!?
あたしの、口が動いている。
どうして!!
あたしは、慌てて口を抑える。
「勝手に喋らないで、あたしの口!」
その時、二人の大人が目に入る。
男と女。
全裸になっている。
一人はあたしの母親。
もう一人は……
見たことがある、写真で。
あたしの…父親。
見たくもない顔。
「どう…して?なにが…?」
理解できない、全てが。
なんで、この人たち、脚が変な方向に曲がっているの?
なにがあったの?
「あっは!ようやく目を覚ましたね、白波柑奈。」
頭上から聞こえる声。
忘れもしない、ぶーちゃんの声。
なんで、ここにいるの?
「これで、気兼ねなく火をつけられる。さよなら、白波柑奈。」
ぶーちゃんの手には、バーナーが握られている。
待って、もしかして、この匂い、ガソリン!?
嘘っ!?
あたしは急いで、部屋から出ようとした。