深紅の復讐~イジメの悪夢~
「あいつらと同じ?…違うよ。あたしは、正義のために、復讐している。この世の未来のために、あたしのために、百合香のために復讐している。これが、本当の復讐だよ。」
あたしは、考えを変えない。
これが正しいって、信じているから。
「違うっ!!!」
百合香が叫ぶ。
…本当に、なにを言いたいの、百合香。
「その正義は、捻じ曲げられているよ!愛香なら、分かってくれるよね……!」
「もういい。あたしは、復讐をやめない。」
あたしは、百合香の言葉を遮って言った。
なんで。
なんで。
信じていたのに……。
あたしは、病室を出た。
次来た時は、百合香がまともに考えてくれていますように……。