深紅の復讐~イジメの悪夢~


「あいつらと同じ?…違うよ。あたしは、正義のために、復讐している。この世の未来のために、あたしのために、百合香のために復讐している。これが、本当の復讐だよ。」



あたしは、考えを変えない。

これが正しいって、信じているから。



「違うっ!!!」



百合香が叫ぶ。

…本当に、なにを言いたいの、百合香。



「その正義は、捻じ曲げられているよ!愛香なら、分かってくれるよね……!」

「もういい。あたしは、復讐をやめない。」



あたしは、百合香の言葉を遮って言った。

なんで。

なんで。

信じていたのに……。


あたしは、病室を出た。


次来た時は、百合香がまともに考えてくれていますように……。

< 224 / 332 >

この作品をシェア

pagetop