深紅の復讐~イジメの悪夢~
第七章 清澄彩綾side
不自然
今日は学校が休み。
なぜかって?
柑奈が死んだから。
柑奈が住む共同住宅が、燃えたらしい。
遺体は、黒焦げで、男女の区別も分からないほどだったらしいけど。
てゆーか。
あたし、初めて知ったんだけど、柑奈って、あんなにボロい家に住んでいたんだね。
幸い、あの家には、柑奈一家しか入居していなかったから、犠牲者は柑奈と、両親だけだったらしい。
まあ、よかったのか、悪かったのか…?
てかさ、柑奈って、あたしたちに嘘ついてたの?
あいつ、新築の一軒家に住んでいるとか言ってなかった?
お母さんもお父さんも優しくて、なんでも買ってくれるって。
全然違うやん。
なに言ってんの?
ウチらのこと、ずーっと騙していたわけ?
ピロン♪
スマホが鳴る。
麗華姫だ。
ウチらのグループラインに、麗華姫が投稿している。
Reika:遊びに行かない?
ななみんがすぐに返信した。
Nanami:いいよ〜!
あたしも、返信しなきゃ。
うーん。
家にいても、やることないし、行くか。
Saaya:うん、行く行く〜!
麗華姫からすぐに返信が来る。
Reika:じゃあ、ミドリ駅の前のファミレスで!
ミドリ駅…。
麗華姫の最寄りの駅だ。
うちからは20分くらいで着く。
Nanami:オッケー!
Saaya:すぐ行く〜!