深紅の復讐~イジメの悪夢~
こう、なることは覚悟していた。
でも…辛い。
今まであたしがやってきたことが、いま、全て無駄になったのだから。
麗華姫に気に入られようとしてやったことが、全て、自分に帰ってこようとしている。
いやだ、そんなのいやだ。
あたしは…死にたくないよっ………!
まだ10代だ。
人生はこれからなのに。
あたしの周りから人がどんどん消えていく。
気が狂いそう。
愛香、なんで?
どうして…急に?
やっぱり、夜風の影響?
愛香がこんなことできるわけがない。
彩綾たちを追い込んだ知恵は、明らかに愛香一人のものじゃない。
それに、愛香が……
心優しい愛香が、こんなことを思いつくなんて思えない。
でも…待って?
この、どんどん人がいなくなっていく現象…これ、本当に愛香がやっているの…?
これ……あくまで、麗華姫の推測の域だよね。
それに言っていた。
たとえ冤罪でも、どうでもいい、と。
ぶーちゃんの写真、あれは単なる偶然だったとしたら…?
だって…だって。
ぶーちゃんが人をこ……殺しているなんて…そんなこと、考えたくもない。
みんながぶーちゃんの餌食になっているなんて、考えたくない。