不器用な彼〜君の気持ちを聞かせて〜
何で?

お金溜めたいとか……欲しいのがあるからじゃないの?

「宮澤さぁ…なんか欲しいアクセだかなんかあるんだろ?」

「えっ?」

「雑誌に載ってたやつ」


えっ……
なんだっけ……アクセサリー……
欲しいやつ。
…………

あっ!!

「なんか思いついた?」


「う……うん。
ただ、欲しいな、とは言ったけど一回だけだし反応とかされなかったよ」

「あいつは言葉も態度も足りないんだよ。
あいつは、それを覚えてて宮澤に買ってやるために頑張ってバイトしたんだよ」


えっ?
嘘……

あれは、亮の部屋で雑誌みてて可愛いリングが載ってて、欲しいなとは言ったけど何にも反応されなかったから、それで話しは終わったと思ってた。。
それに結構高かったはず……

あたしのため?

「あいつは不器用だから、それは宮澤もわかってるだろ?」

「うん」
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