不器用な彼〜君の気持ちを聞かせて〜
「……あっ……と……本物までの予約な」

亮の耳まで真っ赤だ。

さっき泣いたのに涙腺が緩む。

「ありがとう」

亮に抱き着く。

そんなあたしを優しく抱きとめてくれる。


亮。

貴方の不器用なりの愛情に気付けなかった。
だけどこれからは、見落とさないよう一つ一つ受け止めていくから、ずっと側にいて。

このリングがいつか本物になるように願っているよ。


ずっと大好きだよ。


end
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