不器用な彼〜君の気持ちを聞かせて〜
このままの関係が嫌でクラスが代わるかもしれない……
そうなったら今みたいに話せないから、バレンタインに告白した。


「あたし山下君が好きです。
付き合って下さい」

ドキドキ、
心臓が止まるんじゃないかって位に高鳴る。

「……いいよ」

顔をあげると
たまに見せてくれる笑顔でチョコを受け取ってくれた。

「えっ………」


驚いた、あたしはお構いなしに
「よろしくな」

そう言って、あたしの頭をポンッと撫でた。

嬉しくて、信じられなくて、目頭が熱くなった。

「泣くなよ」

泣き止むまで撫でてくれたね。

嬉しくて……幸せだなって感じたよ。



それから4年。
願い叶って、3年間同じクラス。
今は、お互い別々の大学に通っている。

会えるのは基本土日。
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