極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
次はまぶたに。


「ここもだ」


頬に。


「ここまで」


そして耳朶(じだ)を甘噛みした。


「真っ赤にして。こんな姿を見て、我慢できると思う?」
「そんな……。し、知らない」


あなたが赤く染めたのに、どうしろというの?

恥ずかしさのあまり顔をそむけたのに、すぐに顎をすくわれて向き合わなくてはならなくなった。


「かわいすぎるんだよ」


冗談を言っているのかと思いきや、彼の顔は真剣そのものだ。


「好きだよ、鞠花」


もう一度愛の言葉をささやいた彼は、私の唇を奪った。


――こんな情熱的な彼との出会いは、もう何年も前にさかのぼる。
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