この恋、絶対に「運×命」です!
でも頑張らないと!

「いちについて よーい」
パァンとピストルが鳴り響いた。
私は命斗くんと勢いよく走り出す。
運動はあまり得意じゃないけどでも命斗くんの足でまといにはなりたくない!
一生懸命走った。
…けれども。
「ご、ごめんなさい命斗くん。私足でまといで…」
結局8位中5位で終わった。
あの時私が転ばなければ…!
幸いなことに怪我は擦り傷程度ですんだ。
よかった。
「運瑠、よく頑張ったな。お疲れ様!」
そう言って私の頭にポンっと手を置いてまたニカッと笑った。
…命斗くんはどうしてそんなに私に優しくするの?
私は命斗くんに何を返せるのかな?
私の次の出番はお昼休憩が終わった午後の部の一番最初。
食べたものが全部でそうで怖い…。
私はとぼとぼと歩いていた。
命斗くんはどこかに行ってしまった。
「体育館裏で休んでおこうかな」
私はそう思って体育館裏へと向かった。
そして着いてすぐに誰かの声がした。
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