幼なじみの終わらせ方
「こ、こんにちは…」
「迷子になっちゃったのかな?
私は紗世、よかったら一緒に待ってよっか」
紗世に声をかけようかと言う前に
紗世はしゃがんで女の子に声をかけていた
「いいの?」
「一人じゃつまんないでしょ?
あのお兄ちゃんも一緒だけどいい?」
「うん!」
「初人、一緒に待っててもいい?」
「当たり前だろ」
「王子さまみたい…」
「「え?」」
「お兄ちゃん、王子さまみたい!」
俺を見て、目をキラキラさせる女の子と
それをみて目をパチクリさせる紗世。
「みよの王子さまになってくれる?」
俺に駆け寄って手を握って話しかけてくる。
みよ、という名前らしい。