幼なじみの終わらせ方
「俺のお姫様は紗世だけだから無理だな」
しゃがんで目線を合わせてそう告げると
「そっか、お姉ちゃんがお姫様なんだ…」
「あ、うーん、そうだね…」
「お姉ちゃん、みよとお名前似てるね!」
「え?そうだね!みよちゃんと紗世は似てるね!」
「お兄ちゃん、お名前は?」
「初人だよ、みよちゃん」
「初人くん、素敵なお名前ね!」
あちこち歩き回ると探してる親御さんとすれ違ってしまうから、その場で喋りながら待つことにした
とりあえず、近くの職員へ声を掛けて迷子の放送もかけてもらうことにして少しその場を離れる
元の場所に戻ると
紗世とみよちゃんが仲良く話していた