幼なじみの終わらせ方
紗世side
二人で近くの海岸の砂浜を歩く。
「どう?少しは幼なじみから意識変えられた?」
「…うん」
「なら、デート大成功だな♪」
嬉しそうに笑う初人が愛しくて堪らない。
「みよちゃんが王子さまになってって言ったとき、ちょっとだけ悔しくなっちゃった」
「え?」
「私の初人なのに…って」
「紗世…」
7歳の女の子に嫉妬するなんて思いもよらなかった、私だって。
「だから、初人が私がお姫さまだからって言ってくれたの、お世辞でも嬉しかったの」
「お世辞じゃないよ」
「でも…」
「俺にとって紗世はずっと、俺のお姫様だよ」