幼なじみの終わらせ方
と、思ったらしんたろうが走って戻ってくる
「ういと、来週、また公園くる?」
「ん、晴れたら来るよ」
「んじゃ、晴れたら来週弟子にして!」
「ふっ、来週から稽古するか!」
「うん!おれ、がんばる!」
嬉しそうに走っていく姿が眩しい。
「初人、なんの稽古するの?」
「んー、そうだな、自分磨きと相手の牽制の仕方かな?」
「んー、よくわかんないけど頑張って」
「あ、家族になるっていうのは本気だから」
「あ…うん」
「いつか、俺たちも親になるのかな」
「…そうだね」
「紗世、幸せにする」
「ふふ、ありがと」
プロポーズは花束を持って。
でも、幸せにする、家族になりたいっていうのは何回でも伝えたい。
紗世にはもっともっと意識させたい。
俺が、どれだけ愛しているか。