幼なじみの終わらせ方
「しんたろう、みよちゃんのこといつから好きなんだ?」
「3歳!」
「え、俺より早いな」
「みよ、お姫さまなんだ」
「お姫さまだから、悪い病気がさらおうとしてくるんだ」
「うん…」
「だからつよくなって、かっこよくなって、おれがみよのこと幸せにする!」
「そうだな、頑張ろうな!」
「うん!」
「んじゃまずは、お姫さまを守る前に己を強くする」
「おのれ?」
「自分のことだ」
「うん!」
「宿題、ちゃんとやってるか?」
「う、うん」
「好き嫌いしないで、なんでも食べていっぱい寝てるか?」
「う…うん」
「お、ちょっと怪しいな?嫌いなものでもあんのか?」
「と、トマト」
「アレルギー?」
「ううん。なんかすっぱいのがおいしくない」
「そっか、んじゃトマト食べられるようになったらかっこいいかもな」
「みよも…トマト好きなほうがかっこいいって言うかな?」
「今度みよちゃんに聞いてごらん?」
「うん、きいてみる!」