幼なじみの終わらせ方

みよちゃんが入院したのはそのすぐ後だった

しんたろうは毎日ランドセルを背負って、病院に足を運んで、
毎日の学校での様子をみよちゃんに話し、
みよちゃんが治療で頑張っている姿を目に焼き付けていた。

毎日、痛い痛いと泣くみよちゃんの背中をゆっくりゆっくり擦って、励ますんだ。
家に帰って声を殺して泣いているんだとしんたろうのお父さんから聞いた。

「でも、みよちゃんの前では絶対泣かないんです。みよちゃんの王子さまだからって」

「二人をみて、あの子達頑張れてるんだと思います。本当にありがとう…」

何か出来るわけでもなく、
ただ、みよちゃんの回復を祈る日が続いた。
結婚式の日取りも決まり、
招待状を持って、みよちゃんのお見舞いに行くことにした



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