錆びきった鐘は
錆びきった鐘は
「あれっ、山原?」
聞き覚えのある声が、冷たい風に乗って耳に入った。
身体を後ろへ動かし、声のした方を見る。
青や赤、黄色や緑といったカラフルなイルミネーションをバックに、久しぶりに見る姿があった。
「えっ、皆城くん……?」
数メートル離れている距離は、私が一歩踏み出したことにより少し縮まる。
だって、皆城くんとこんなところでたまたま会うなんて思わないんだもの。
皆城くん―もとい皆城勝基くんは、小学生の頃の元クラスメイト。
そして、私の……初恋。
聞き覚えのある声が、冷たい風に乗って耳に入った。
身体を後ろへ動かし、声のした方を見る。
青や赤、黄色や緑といったカラフルなイルミネーションをバックに、久しぶりに見る姿があった。
「えっ、皆城くん……?」
数メートル離れている距離は、私が一歩踏み出したことにより少し縮まる。
だって、皆城くんとこんなところでたまたま会うなんて思わないんだもの。
皆城くん―もとい皆城勝基くんは、小学生の頃の元クラスメイト。
そして、私の……初恋。
< 1 / 14 >