高嶺の花も恋をする【番外編追加】
早く佐伯くん来ないかな.....。
はやる気持ちでエレベーターの方を見ながらウロウロしていると「雨宮さん?」と声をかけられた。
条件反射で振り返ると、そこにいたのは伊藤さん。
「あっ...」
つい半身引いてしまった。
この前の事を思い出して、気まずい気持ちが湧いてくる。
「雨宮さん、今帰り?」
「はい」
私の返事に嬉しそうな顔をした伊藤さんに気持ちがざわつく。
「もし良かったら、食事にでも行かない?」
優しい声だけど誘われることに気持ちが引いてしまう。
私があの時ちゃんと断らなかったからだ....。
亜香里にも言われてたのに。
後悔は言葉を無くしてしまう。
こんなに人の多い所で何て断る?
考えている間にも「少しだけ話しをさせて貰いたいんだ」と顔を寄せて言ってくる。
「ごめんなさい....」
行けないと続けて言おうとした時、目の前に誰かが立ちふさがった。
「すいません、僕が先に約束しているので」
あっ!この声は佐伯くん。
目の前の佐伯くんの後ろ姿にドキッとした。
「えっ...ああ、ごめん」
トーンの落ちた声が聞こえた後、私の横を通り過ぎる伊藤さんの視線がぶつかった。
「あの、ごめんなさい」
そう伝えると「こっちこそ、ごめん」と言って頷いて去っていった。
結局気持ちが無いのにあの時断らなかったから、余計に傷つけてしまったのかもしれない。
そう思うと気持ちが落ちていく。
『はあ...』とため息をつくと「大丈夫ですか?」と佐伯くんに声をかけられてハッとした。
いけない!佐伯くんの前なのに。
私、何してるの。
「ごめんね!佐伯くん。私!」
焦って言うとそれをなだめるような優しい声で返してくれた。
「大丈夫ですよ。雨宮さんが大丈夫なら、一緒に行って貰えますか?」
「うん、お願いします」
気遣ってくれる佐伯くんに申し訳なく思い、何よりも話がしたかったのは佐伯くんだと気持ちを切り替えて向き合った。
はやる気持ちでエレベーターの方を見ながらウロウロしていると「雨宮さん?」と声をかけられた。
条件反射で振り返ると、そこにいたのは伊藤さん。
「あっ...」
つい半身引いてしまった。
この前の事を思い出して、気まずい気持ちが湧いてくる。
「雨宮さん、今帰り?」
「はい」
私の返事に嬉しそうな顔をした伊藤さんに気持ちがざわつく。
「もし良かったら、食事にでも行かない?」
優しい声だけど誘われることに気持ちが引いてしまう。
私があの時ちゃんと断らなかったからだ....。
亜香里にも言われてたのに。
後悔は言葉を無くしてしまう。
こんなに人の多い所で何て断る?
考えている間にも「少しだけ話しをさせて貰いたいんだ」と顔を寄せて言ってくる。
「ごめんなさい....」
行けないと続けて言おうとした時、目の前に誰かが立ちふさがった。
「すいません、僕が先に約束しているので」
あっ!この声は佐伯くん。
目の前の佐伯くんの後ろ姿にドキッとした。
「えっ...ああ、ごめん」
トーンの落ちた声が聞こえた後、私の横を通り過ぎる伊藤さんの視線がぶつかった。
「あの、ごめんなさい」
そう伝えると「こっちこそ、ごめん」と言って頷いて去っていった。
結局気持ちが無いのにあの時断らなかったから、余計に傷つけてしまったのかもしれない。
そう思うと気持ちが落ちていく。
『はあ...』とため息をつくと「大丈夫ですか?」と佐伯くんに声をかけられてハッとした。
いけない!佐伯くんの前なのに。
私、何してるの。
「ごめんね!佐伯くん。私!」
焦って言うとそれをなだめるような優しい声で返してくれた。
「大丈夫ですよ。雨宮さんが大丈夫なら、一緒に行って貰えますか?」
「うん、お願いします」
気遣ってくれる佐伯くんに申し訳なく思い、何よりも話がしたかったのは佐伯くんだと気持ちを切り替えて向き合った。