高嶺の花も恋をする【番外編追加】
「雨宮さんと同じ好きです」
「佐伯くん....」
「昔嫌なことがあって、もう誰かを好きになるなんて無いと思っていました。女性と話したり接したりすることが苦手になって。雨宮さんが僕のことを好きだと言ってくれたのに、あんなに酷いことを言ってしまってどうしていいか分からなくて、謝りたかったのに言葉が出なくて...」
「ううん。私がいろいろ騒いじゃったから。初めてこんな気持ちになって、佐伯くんのこと知りたくて、ただ気持ちを伝えたくて。あんな形で気持ち伝えて嫌な思いさせちゃってごめんね」
「いいえ、そんな。あの時は自分のコンプレックスと高嶺の花と言われている雨宮さんへの戸惑いと、周りからの視線とか、からかわれた様な妄想で雨宮さんのことを傷つけてしまいました。でもあの後、雨宮さんと接する度に後悔していました。あんなこと言ってしまったのに、ずっと雨宮さんの事が気になってしょうがなかったんです」
「嘘...。本当?」
そんな風に思っていてくれたなんて信じられなくて、それでも佐伯くんの言ってくれた言葉が嬉しくて。
もう一度確かめたくて、疑うように聞いてしまう。
「本当です。自分なんかって理由で諦めることができないくらいに、僕は雨宮さんのことが好きです」
「っ......」
その言葉に一瞬息が止まった。
もう疑う言葉なんか頭に浮かんでこなくて、溢れる感情のまま佐伯くんを見つめる。
「雨宮さんっ」
佐伯くんの驚いた声と共に、頬に涙がつたっていることを感じた。
右手で拭っていると向かいに座っていた彼が立ち上がり、私の隣に来て座った。
すると頬に何かをそっとあてられた。
あっ....ハンカチ。
「大丈夫ですか?」
優しい問いかけに頷いて答える。
嬉しくてまた涙が落ちた。
それをまたそっと拭ってくれる佐伯くん。
もう...堪らなく好き。
涙を拭ってもらいながら聞いてみる。
「佐伯くんのこと好きでいていい?」
「はい。僕も好きでいたいです」
すごく優しい声が聞こえる。
チラッと彼の顔を見ると、はにかんで照れてるのが分かる。
可愛い。
「佐伯くん....」
「昔嫌なことがあって、もう誰かを好きになるなんて無いと思っていました。女性と話したり接したりすることが苦手になって。雨宮さんが僕のことを好きだと言ってくれたのに、あんなに酷いことを言ってしまってどうしていいか分からなくて、謝りたかったのに言葉が出なくて...」
「ううん。私がいろいろ騒いじゃったから。初めてこんな気持ちになって、佐伯くんのこと知りたくて、ただ気持ちを伝えたくて。あんな形で気持ち伝えて嫌な思いさせちゃってごめんね」
「いいえ、そんな。あの時は自分のコンプレックスと高嶺の花と言われている雨宮さんへの戸惑いと、周りからの視線とか、からかわれた様な妄想で雨宮さんのことを傷つけてしまいました。でもあの後、雨宮さんと接する度に後悔していました。あんなこと言ってしまったのに、ずっと雨宮さんの事が気になってしょうがなかったんです」
「嘘...。本当?」
そんな風に思っていてくれたなんて信じられなくて、それでも佐伯くんの言ってくれた言葉が嬉しくて。
もう一度確かめたくて、疑うように聞いてしまう。
「本当です。自分なんかって理由で諦めることができないくらいに、僕は雨宮さんのことが好きです」
「っ......」
その言葉に一瞬息が止まった。
もう疑う言葉なんか頭に浮かんでこなくて、溢れる感情のまま佐伯くんを見つめる。
「雨宮さんっ」
佐伯くんの驚いた声と共に、頬に涙がつたっていることを感じた。
右手で拭っていると向かいに座っていた彼が立ち上がり、私の隣に来て座った。
すると頬に何かをそっとあてられた。
あっ....ハンカチ。
「大丈夫ですか?」
優しい問いかけに頷いて答える。
嬉しくてまた涙が落ちた。
それをまたそっと拭ってくれる佐伯くん。
もう...堪らなく好き。
涙を拭ってもらいながら聞いてみる。
「佐伯くんのこと好きでいていい?」
「はい。僕も好きでいたいです」
すごく優しい声が聞こえる。
チラッと彼の顔を見ると、はにかんで照れてるのが分かる。
可愛い。