高嶺の花も恋をする【番外編追加】
☆番外編 ①☆
仕事帰りに私の最寄駅で食事をして佐伯くんがマンションまで送ってくれると言ってくれた。
お店を出て手を繋ぎながらゆっくり歩いて帰る。
彼の温もりを感じられるこの手が好き。
私の手を包んでくれる彼の手は大きくて優しい。
そして気持ちいい。
いつも手を繋ぐ度ドキドキしてしまう。
そんな風に煩悩にまみれていると、あっという間にマンションに着いてしまった。
玄関前で帰ろうとする佐伯くんの腕を掴んで止める私。
ジッと見つめる私に、ちょっとたじろいだ佐伯くん。
「お茶して行きませんか?」
佐伯くんが照れるのを見越して、甘えた声で誘ってみた。
案の定、顔を赤らめた佐伯くん。
「えっ....と。でも...今日は」
と言いかけたところをかぶせて制する。
「ちょっとだけ。美味しい紅茶がありますよ」
ささやくように誘って言いながら鍵を開けて、チョイチョイと手招きして彼を室内へと招いた。
リビングのソファーに座ってもらい、私は電気ポットでお湯を沸かして、先週買ったフレーバーティーを淹れて佐伯くんの前にカップを置いた。
「どうぞ」
「ありがとう」
緊張からかかしこまって座る佐伯くんがすごく可愛い。
「ふふっ」と笑って隣に座る。
「何か緊張してるみたいに見える」
「そりゃー、緊張します」
「あっ、敬語になった」
私がからかい混じりに言うと、ちょっと口を尖らせて不機嫌そうに「頂きます....」と言ってカップを手にした。
「どーぞ、どーぞ」
何だか可愛いくて、愛でる私。
「美味しい...」
一口飲んだ彼が呟いた。
ほんわか笑顔を見せる佐伯くんに、私も微笑み返してから紅茶を一口飲む。
幸せだなぁ。
もう少し佐伯くんのそばに寄って、彼の顔を覗き込む。
チラッと視線を向けてくるとこも可愛い。
そんな佐伯くんが大好きで、思う気持ちをそのまま伝えてみた。
「今日はうちに寄ってくれてよかった」
「え?」
「だってこの前もお誘いしたのに、遠慮して帰っちゃうし」
「それは....」
気まずそうに視線を泳がせる彼の肩に頭を寄せる。
「だから今日はこの前よりももっと一緒にいられて...嬉しい」
本当に嬉しくて、また「ふふっ」と笑うと、ゆっくり彼の顔が近づいて来た。
そしてそのまま唇に優しい温もりが降りて来る。
唇の柔さが伝わるくらいに、ゆっくり、そっと。
お店を出て手を繋ぎながらゆっくり歩いて帰る。
彼の温もりを感じられるこの手が好き。
私の手を包んでくれる彼の手は大きくて優しい。
そして気持ちいい。
いつも手を繋ぐ度ドキドキしてしまう。
そんな風に煩悩にまみれていると、あっという間にマンションに着いてしまった。
玄関前で帰ろうとする佐伯くんの腕を掴んで止める私。
ジッと見つめる私に、ちょっとたじろいだ佐伯くん。
「お茶して行きませんか?」
佐伯くんが照れるのを見越して、甘えた声で誘ってみた。
案の定、顔を赤らめた佐伯くん。
「えっ....と。でも...今日は」
と言いかけたところをかぶせて制する。
「ちょっとだけ。美味しい紅茶がありますよ」
ささやくように誘って言いながら鍵を開けて、チョイチョイと手招きして彼を室内へと招いた。
リビングのソファーに座ってもらい、私は電気ポットでお湯を沸かして、先週買ったフレーバーティーを淹れて佐伯くんの前にカップを置いた。
「どうぞ」
「ありがとう」
緊張からかかしこまって座る佐伯くんがすごく可愛い。
「ふふっ」と笑って隣に座る。
「何か緊張してるみたいに見える」
「そりゃー、緊張します」
「あっ、敬語になった」
私がからかい混じりに言うと、ちょっと口を尖らせて不機嫌そうに「頂きます....」と言ってカップを手にした。
「どーぞ、どーぞ」
何だか可愛いくて、愛でる私。
「美味しい...」
一口飲んだ彼が呟いた。
ほんわか笑顔を見せる佐伯くんに、私も微笑み返してから紅茶を一口飲む。
幸せだなぁ。
もう少し佐伯くんのそばに寄って、彼の顔を覗き込む。
チラッと視線を向けてくるとこも可愛い。
そんな佐伯くんが大好きで、思う気持ちをそのまま伝えてみた。
「今日はうちに寄ってくれてよかった」
「え?」
「だってこの前もお誘いしたのに、遠慮して帰っちゃうし」
「それは....」
気まずそうに視線を泳がせる彼の肩に頭を寄せる。
「だから今日はこの前よりももっと一緒にいられて...嬉しい」
本当に嬉しくて、また「ふふっ」と笑うと、ゆっくり彼の顔が近づいて来た。
そしてそのまま唇に優しい温もりが降りて来る。
唇の柔さが伝わるくらいに、ゆっくり、そっと。