高嶺の花も恋をする【番外編追加】
侑くんはマンションの部屋の鍵を開けて私を玄関に入れると共に、腰を引き寄せてすぐに唇を重ねてきた。
まだ灯りを点けていない室内で、ただ2人のリップ音と吐息が響いていく。
後頭部と腰に手を添えて深く私の口腔内まで舌を伸ばし私にも求め、その後はゆっくりと唇を味わうように何度も食んだ。
そして離れがたそうに頬を両手で包みながら唇を離すと、莉緒を不安そうに見つめて気遣う声色で「ごめんね」と語り掛けた。
「どうしたの?」
急に謝ってこられて戸惑いながらもその不安そうな表情が気になってしまう。。
「ごめん、あの人の事で嫌な気持ちにさせて...」
あの人?一瞬何のこと?と思ったけど、目の前の瞳を見つめて元カノの事を言ってることを察した。
侑くん.....。
その不安そうな愛する人を安心させたくて、ギュッと抱きしめてより身体を密着させた。
「元カノさん?」
「.......」
私の肩に顔を埋めて何も答えない彼。
言葉は出さないけど、不安さからか彼も私を抱きしめてくる。
「侑くん...ごめんね私、元カノさんにわざと惚気ちゃった」
ううんと肩に密着している侑くんが首を横に振って否定する。
「だって今の侑くんは私の侑くんだもん。ぜーんぶ私のなの。だから私が侑くんの事をどれだけ好きか言いたかったの」
そう言うと顔を上げて、また私の瞳へ視線を向けてくれた。
さっきの弱く不安げな眼差しは少し和らいでいる。
「でもね、本当はまたちょっと妬いちゃったの。元カノさん綺麗だったし」
その言葉に眉間にシワを寄せてブンブンと首を振る。
「あの人は綺麗じゃない。莉緒と比べものにならない。僕はあの人と付き合っていた自分の過去が嫌い」
悲しそうに言葉にする彼を見て、全てを自分のものにしようと思った。
未来も今も過去の彼も。
元カノなんていなかったことにして、もう2度と彼女の話題はしない。
私だけの侑くん。
まだ灯りを点けていない室内で、ただ2人のリップ音と吐息が響いていく。
後頭部と腰に手を添えて深く私の口腔内まで舌を伸ばし私にも求め、その後はゆっくりと唇を味わうように何度も食んだ。
そして離れがたそうに頬を両手で包みながら唇を離すと、莉緒を不安そうに見つめて気遣う声色で「ごめんね」と語り掛けた。
「どうしたの?」
急に謝ってこられて戸惑いながらもその不安そうな表情が気になってしまう。。
「ごめん、あの人の事で嫌な気持ちにさせて...」
あの人?一瞬何のこと?と思ったけど、目の前の瞳を見つめて元カノの事を言ってることを察した。
侑くん.....。
その不安そうな愛する人を安心させたくて、ギュッと抱きしめてより身体を密着させた。
「元カノさん?」
「.......」
私の肩に顔を埋めて何も答えない彼。
言葉は出さないけど、不安さからか彼も私を抱きしめてくる。
「侑くん...ごめんね私、元カノさんにわざと惚気ちゃった」
ううんと肩に密着している侑くんが首を横に振って否定する。
「だって今の侑くんは私の侑くんだもん。ぜーんぶ私のなの。だから私が侑くんの事をどれだけ好きか言いたかったの」
そう言うと顔を上げて、また私の瞳へ視線を向けてくれた。
さっきの弱く不安げな眼差しは少し和らいでいる。
「でもね、本当はまたちょっと妬いちゃったの。元カノさん綺麗だったし」
その言葉に眉間にシワを寄せてブンブンと首を振る。
「あの人は綺麗じゃない。莉緒と比べものにならない。僕はあの人と付き合っていた自分の過去が嫌い」
悲しそうに言葉にする彼を見て、全てを自分のものにしようと思った。
未来も今も過去の彼も。
元カノなんていなかったことにして、もう2度と彼女の話題はしない。
私だけの侑くん。